バガン

バガンは、ビルマ帝国の首都であった古代都市です。エーヤワディー川の東岸、マンダレーの南西約145 kmにある、乾燥した平原に位置しています。古代ビルマの中心地として、バガンには寺院や遺跡が点在ており、バガンは西暦849年、11世紀から13世紀までに建てられました。 バガン考古学の目録によると、2217の仏塔が立っています。2,000を超えるパゴダや寺院があり、そのほとんどが古代の王やビルマのリーダーによって建てられました。1000年以上の悪天候で、貴重な芸術作品などが破壊されましたが、現在残るものは今でも見る人を興奮させます。 古代の栄光の中で注目されるのは、シュエズィーゴォンパゴダ、アーナンダ寺院、タビィニュ寺院、ダマヤンヂー寺院の4ヵ所です。

アノーヤター王は国を統一した後、モン族の都タトォン国からの宣教師(お坊さん)であるシン・アラハンの助けを借りてタラバーダ仏教をミャンマーに紹介しました。 この頃がこの王朝の最盛期で、市内とその周辺に無数の仏塔や寺院を建てました。

ミャンマーの都市の中でも、バガンは一年をとおして観光客が訪れる観光地の一つです。 ミャンマー南部の都市とは異なり、バガンは雨が少ないことで、観光にも適しています。 果てしなく続く遺跡は、ミャンマーの文化遺産と古代の美しさが楽しめます。

シュエズィーゴォンパゴダ

シュエズィーゴォンパゴダは、多くの寺院やパゴダに囲まれたエリアの中心部にあります。 シュエズィーゴンパゴダは、ミャンマーを統一しバガン王朝を開いたアノーヤター王の治世中に建てられました。 シュエズィーゴォンパゴダを建てるときの王の意図は、仏陀の遺物を保管するためで、1102年のチャンスィッター王の治世時に建設は完了しました。

素晴らしい建築物で、ミャンマーを訪れる多くの観光客に、シュエズィーゴォンパゴダはヤンゴンのシュエダゴンパゴダに似ていると言われています。 シュエズィーゴンパゴダは、現存するのパゴダと寺院の建築の基本型と言われています。

平原に建てられたバガンの多くの寺院や塔とは異なり、シュエズィーゴォンパゴダは砂丘の上に建てられています。名称の「シュエ」は金、「ズィーゴォン」はパーリ語の「勝利、栄光、祝福の土地」という意味です。シュエズィーゴォンは、ミャンマーで最も古い神聖な金の塔と言われています。

タビィニュ寺院

タビニュ寺院は、アーナンダ寺院の近くの小さな丘の上にあり、1144年にアラウンスィードゥー王の治世下に建てられたバガンで最も高い寺院(61メートル)です。ダマヤンジー寺院は最も大きく、タビィニュ寺院は最も高い寺院であり、アーナンダ寺院は最も優雅な寺院と言われています。 タビィニュ寺院は、約60mの高さがあります。

タビィニュ寺院とは、仏陀が悟りを開いた「全知者」という意味になります。表面を、白く塗られたタビニュ寺院は、ヨーロッパのルネッサンス時代に作られたキリスト教の僧院のように見えます。 タビィニュ寺院は仏教美術の壁画博物館のようなっており、寺院の1階には金で覆われた仏像が鎮座しています。

ダマヤンヂー寺院

ダマヤンヂー寺院はバガンの中心地にあり、1170年にアラウンスィードゥー王の次男ナラトゥ王によって建てられ、3年かけても完成しませんでした。寺院が出来上がる前に王は暗殺され未完成のままとなっています。この寺院は幽霊パゴダと言われています。ダマヤンヂー寺院は大きなピラミッド型で有名です。 このピラミッド形は、ミャンマーの伝統的な寺院や仏教寺院の構造とはまったく異なった造りとなっています。

巨大な建物の基礎は、約600万個のレンガでできておりを要しました。 また、理由は知られていませんが、寺院の内部はレンガで覆い塞がれています。これもナラトゥ王が暗殺された場所だからという説もあるとか…。現在は、4箇所のポーチと外側の回廊だけアクセス可能となっています。現在、ダマヤンヂー寺院は閉められた部屋が多く、観光客は外の廊下しか回ることができません。

アーナンダ寺院

アーナンダ寺院は、1091年にチャンスィッター王によって建てられました。 バガン寺院の中でも最も美しいと言われ、最も尊敬されている寺院としてしられており、保存状態も良い事で知られています。 寺院の名前は、仏陀の最初の従兄弟である由緒あるアナンダに由来しています。 サンスクリット語で「無限の知恵」と訳され「アナンタピンヤ」というフレーズに由来し、かつてはアナンタ寺院として知られていました。 伝説によると、11世紀に、インドから8人の僧侶がバガンを訪れ、チャンスィッター王に迎えられました。 僧侶達はヒマラヤ山にある伝説の洞窟と雪の中でとても美しい寺院について話しました。 チャンスィッター王はそのことに感銘を受け、1091年に廃墟となった古代バガンの「雪の寺院」のモデルであるアナンダ寺院の建設を命じました。寺院が完成するまで15年間かかりました。

アーナンダ寺院は美術館のようで、建築、石の彫刻、スタッコ、ガラス張りのプラーク、テラコッタ、木彫り、鍛冶屋のアートワークなど、多くのミャンマーの芸術品があります。1975年と2016年の地震で、アナンダはかなりの被害を受けましたが、完全に修復されました。 アーナンダ寺院から眺める夕日は多くの観光客が訪れます。

気球に乗ってみましょう!

気球に乗ると、バガンの平原に点在する何千もある寺院を空から見ることができま、バガンでの忘れられない体験ができます。

気球体験ツアーは、日の出からすぐ数分後の午前6時30分頃に始まります。 霧のかかったオレンジ色の朝の光の中でモニュメントを鳥瞰図で眺めるのがお勧めです。 赤い風船から昇る朝日と寺院の絵のような光景は、ミャンマーを訪れる観光客にとって幻想的な世界を見せてくれます。

バガンでの気球体験ツアーは、お1人あたり約350ドルで、季節限定です(10月から3月まで)。 気球体験体験ツアーは大勢の観光客に大変人気の為、は事前に予約することをお勧めします。 バガンでの気球体験ツアーの詳細については、こちらをご覧ください。

ポッパ山

ポッパ山は、頂上に寺院がある死火山で、ポッパタウンカラットと呼ばれています。花の山が海抜約1,500メートルにそびえるています。 マンダレーの南西約180キロ、バガンとニャウンウー空港の南東50キロのミャンマー中央部に位置しています。 どちらの場所からも車で約1時間から1時間半で行けます。 ポッパ山は巡礼地ですが、サルの生息数が多いの事でも有名です。 ポッパ山は非常に乾燥していますが、山とその周辺は緑で、砂漠のオアシスと言われています。 火山性の土壌は肥沃で、この地域には多くの小川があり、山や国立公園には多くの美しい花や様々な植物があります。

ポッパ山はミャンマーで最も有名なナッ神の本部であり、ビルマ人が崇拝する仏教の精霊のうちの4つはここに住んでいると信じられています。 山のふもとには37体の精霊の像が立っています。

伝説によると、11世紀にバガン帝国を創設したアノーヤター王は、ポッパ山から綺麗な花を毎日持って来るように、ビャッタという名前の家来にに命じました。 ある日、ビャッタは山に住み、花だけを食べていたメイ・ウンナという鬼に出会った。 ビャッタは鬼に恋をし、鬼がポッパ山の洞窟で2人の息子を産んだと言われています。

伝説によると、ビャッタは処刑され、メイ・ウンナは失恋のショックでで亡くなりました。 2人は山に住んでいるナッ神になりました。 二人の息子も処刑された後に、ナッ神になりました。 マンダレー近くのタウンピョンでは、2人の兄弟が崇拝される毎年恒例の祭りが開催されます。

サレー

サレーはミャンマー中部にある古い宗教の中心地で、バガンから北に約120キロの所にあります。 エーヤワディー川のほとりに位置し、寺院、塔、記念碑などの多くの宗教遺跡があります。

エーヤワディー川の東岸にある、サレーの文化遺産として有名な僧院「ヨーソーチャウン」を訪れてみてください。壮大な木彫りで有名で、サレーは有名な作家サレーウーポンニャ(Salay U Pone Nya)の故郷です。 ミャンマー王の時代1882年に建てられました。周りには信じられないほど美しい芸術作品の木彫りがあり、古代の仏像、19世紀のヤダナボンの道具、有名なミャンマーの博物館があります。サレーヨーソー僧院の作家はウーポンニャです。

イギリス植民地時代の商館であり、1906年に建てられたサレーハウス。この復元された川沿いの倉庫には、歴史的な時代を再現する為に、たくさんのアンティークが詰め込まれています。 サレーにはミャンマーで数少ない漆で編んで造られた仏像があります。